ハナヘナとカット大好き美容師カンザキです♪
髪で悩む大人の女性を美しくします!
天然100%ヘナのことを知りたい、
くせ毛の悩みはどうしようなど
ぜひご相談ください。
ヘナ染めの何がそんなにいいのか?ヘアカラーとの違いってなに?植物性染料で染めると髪がどうなるのか?についてなんですが、今回は「髪に自然なツヤが出る」について書いてみます。
ヘアカラーとヘナの「髪のツヤの違い」について
ヘナ染めの効果の中に「髪に自然なツヤが出る」効果があります。
この「自然なツヤ」が大事なポイント。
ヘアカラーやトリートメントで出るツヤは「人工的なツヤ」なので、あえてここでは「自然なツヤ」と書いています。
ヘナ染めは何が「自然なツヤ」かと言うと、ツヤを出す成分のモノが入っていないのに髪にツヤが出るからです。
ヘアカラーやトリートメントだったら、擬似キューティクルを形成する成分が配合されています。
なぜそんな成分が入っているのかと言うと
髪のツヤや手触りを向上することで髪のダメージを誤魔化すためです。
ですから、施術した直後はサラサラツヤツヤ〜になったりしますが、だんだんとツヤは失われ、かわりに髪のコンディションが悪くなっていきます。
それは元々傷んでしまった髪の状態が、ツヤ出し成分がなくなることでだんだんと出てくるからです。
髪に自然なツヤがでるヘナ染め
では、ヘナ染めはなぜ「自然な髪のツヤ」が出るのか?なんですけど
答えは「収れんと疎水化」があります。
ヘナのp Hはお肌と同じ弱酸性です。
pH(ペーハー、ピーエッチ)とは、水素イオン指数(potential Hydrogen)の略で、溶液中の水素イオン(H+)の濃度を示します。
pHとは、水素イオン濃度をわかりやすく数値化したものです。その数値により、酸性、中性、アルカリ性に分かれます。pH値が低くなると酸性に、高くなるとアルカリ性に近づきます。身近にあるものでは、酸性がレモン、中性が水、アルカリ性はこんにゃくが挙げられます。
毛髪のpHは「4.5~5.5(弱酸性)」が理想的といわれ、この値を毛髪の等電点(とうでんてん)といいます。ウロコ状に重なり毛髪全体を包んでいるキューティクルの状態もpHによって変化します。等電点よりpH値が低くなると、キューティクルが閉じます。この状態を収斂(しゅうれん)といいます。キューティクルは毛髪の外部と内部を隔てるドアのような役割があり、収斂はドアを閉めるようなイメージです。そうなると、毛髪全体が硬くなっていき、手触りが悪くなります。また反対に、pH値が高くなると、キューティクルは開き水分などを吸収しやすい状態になります。この状態を膨潤(ぼうじゅん)といいます。毛髪内部へのドアを開くことになり、毛髪内部の補修に有効な成分やヘアカラーの染料などが浸透しやすくなります。その一方で、ドアを開けたままの状態だと、毛髪内に浸透した成分が抜けやすくなってしまいます。
https://www.lebel.co.jp/laboratory/column/4085/
ヘナ染めをすることで髪が最も安定した状態の弱酸性に保たれるんです。
弱酸性になった髪はキューティクルがしっかりと閉じた状態(収れん)になります。
キューティクルがしっかりと閉じれば、光の反射はキレイになります。
光の反射がキレイに行われれば、髪にツヤは出ます。
これが「自然な髪のツヤ」の正体。
枝毛があったり
くせで髪に凹凸があったり
ダメージで髪の表面が荒れていたりしたら
髪にツヤは出ませんよね。
そして、キューティクルがしっかりと閉じて健康毛に近い状態になった髪は水を弾き、油分と馴染むようになります。
ダメージしている髪は水と馴染むんですよ。
これは本来の髪に状態とは大きく違います。
ダメージし過ぎた髪は中々乾かなかったりしますよね。
毛先がいつまでも乾かない・・・
これは髪がダメージし過ぎたために、余分な水分を取り込んでいるから起こる現象です。
でも
子供の髪のように健康な髪は水を弾きます。
水分が適切に髪の中に保たれてキューティクルが閉じているので余分な水分は弾くんです。
と、同時に油分に馴染みやすくもなります。
これが「髪の疎水化」です。
ですから気をつけないといけないことは、ヘナ染めした髪に多すぎる油分は髪がベタつく原因にもなるってことです。
ヘナ染めすることにより油分がつきやすい状態に髪はなっていますから、特にオイル系トリートメントの使用は気をつけましょう。
最後に
ヘナ染めするだけで
キューティクルは閉じ
油分に馴染みやすくなり
自然なツヤが出やすくなる。
以上、わかっていただけましたか?
擬似キューティクルで髪を覆わなくても、自分の髪で自然なツヤが出るって嬉しいですね。
子供の頃の「天使の輪」って憧れます。
ヘナ染めは、そんな髪に近づけてくれる白髪染めなんです。