ハナヘナとカット大好き美容師カンザキです♪
髪で悩む大人の女性を美しくします!
天然100%ヘナのことを知りたい、
くせ毛の悩みはどうしようなど
ぜひご相談ください。
ブリーチしている髪も「ヘナトリートメントはオススメですか?」という質問をいただきました。ヘナトリートメントは確かに髪のダメージケアに特化していますが、ブリーチ毛は話は別です。
ブリーチしている髪にもヘナトリートメントはオススメですか?
先日、こんなご質問をいただきました。
ハイトーンのカラーにしたくて全頭をブリーチをしたのですが、
髪が傷んでしまいました。
髪に広がりが出てきて、知人にヘナのトリートメントを勧められました。
担当の美容師さんに相談したら「ヘナのトリートメントは良いところもあるけれど、今後のカラーリングを考えたらあまりお勧めはできない」と言われました。
知人が言うには
「ヘアカラーに影響のないヘナトリートメントもあって、後のカラーリングにも響かない」と言っており
どちらを信じていいのかわからず、ネットで検索していたら、カンザキさんのブログにたどりつきました。
どうしたらいいのか、ご相談させていただけませんか?
こんな内容のご相談をLINE@からいただいたんです。
これは〜
確かに迷いますよね!
担当美容師さんの言うことを信じるのか?
知人が言っていることが正しいのか?
でも、カンザキの答えは決まっています。
カンザキの答えは・・・
ブリーチしている髪にヘナトリートメントはやめてください!
これです。
このブログでも散々、「髪のダメージにはヘナトリートメントがオススメ!」と書いておいて
「オススメできないってどう言うこと???」って思いますよね。
その理由はこういうことなんです。
ブリーチした髪にヘナトリートメントをオススメしない理由
その1
まず、「ブリーチした髪」って言うのは、究極に髪が傷んだ状態だと思ってください。
最近は傷まないブリーチなんてモノもありますが、それでも髪は120%傷みます。
ブリーチは「強アルカリ」な成分を使ってキューティクルを剥がし、メラニン色素を破壊し、タンパク質を溶かします。
メラニン色素を壊すことで、日本人特有の赤み(オレンジ味)のないハイトーンな髪色になるんです。
ヘナは【弱酸性】です。
傷んだ髪は【アルカリ性】です。
健康な髪は【弱酸性】です。
ヘナの成分は弱酸性で、傷んでアルカリ性に傾いた髪を健康な状態の弱酸性に戻してくれるんです。
このアルカリ性に傾いた状態から弱酸性にする時に「収れん」が起きます。
収れんが起こることで、髪が「引き締まる」んです。
収れんが起こると髪は「ギュッ」と引き締まり、傷んで開いたキューティクルは閉じようとします。
この【「ギュッ」と締まる】が問題。
ブリーチで極端に傷んだ髪にヘナの収れんが起こると
ガッシガシ!
になってしまうんです。
もしかしたら・・・
指が通らないくらいに
ガッシガシかもしれません。
でもこれはヘナをすることで傷んだわけではなく
ヘナをすることで今まで誤魔化されていた傷んだ髪の状態が現れるから。
ブリーチした髪ですから、ガッシガシになるのは当然なんです。
ですから、ブリーチした髪にヘナトリートメントはオススメできないんです。
もう1つブリーチした髪にヘナトリートメントをオススメできない理由があります。
それは・・・
色味の問題なんです。
ブリーチした髪にヘナトリートメントをオススメしない理由
その2
ヘナでトリートメントした場合、もしかしたら髪色が「オレンジ」になってしまうかもしれません。
せっかくハイトーンの淡い色味にしているのに、髪がオレンジになったらイヤですよね。
これはヘナトリートメントで何を使ってトリートメントしているかによります。
ハナヘナのトリートメントで使うヘナは
- ヘナ(ヘンナ)
- アワル(ニュートラルヘナ)
- ミックスハーブ
の3種類です。
それぞれに特徴がありますが、この3種類を混ぜて使うことが多いです。
でも場合によっては、「ヘナ」だけを使うこともあります。
ヘナだけを使うとヘナの色素はオレンジですから、髪が染まってオレンジになってしまうんです。
これが2つ目のオススメしない理由です。
せっかく髪が傷むのを我慢してブリーチしてハイトーンな髪色にしたのに
オレンジになってしまっては残念ですよね〜
もう1つ
ブリーチした髪にヘナトリートメントをオススメしない理由には
こんな問題もあります。
ブリーチした髪にヘナトリートメントをオススメしない理由
その3
質問をいただいた方の知人さんが言うように
「ヘアカラーに影響のないヘナトリートメントもあって、後のカラーリングにも響かない」やつもあります。
それは
アワル(ニュートラルヘナ)とミックスハーブです。
アワルとは無色のヘナです。(白髪には薄いイエローに染まることがあります)
ミックスハーブが文字通り「ハーブ」ですから、髪に色は染まりません。
この2種類ならカラーリングにも影響なくできます。
「なんだできるんじゃない!」と思うかもしてませんね。
がっ!
アワルは【強酸性】です。
かなり強い酸性なんです。
phで言ったら”2”くらいです。
ですから、アワルなんかでブリーチ毛にトリートメントしたら
怖すぎます!
おそらく
ギチギチになって、髪が束になってしまうかも・・・
ギチギチですよ。
傷んだ髪が酸性になり過ぎて収れんどころか
「過収れん」を起こすかもしれません。
これは大変です。
おそらく知人の方はそれほどヘナの知識はないと思います。
ヘアカラーには影響なくても、髪そのものがギシギシになったら・・・
悲しいですよね〜
最後に
お友達の髪をキレイにしたくて言われたんだと思いますが
ヘナだからって、なんでもできるわけじゃない!んです。
髪の状態に合わせて何を使うのか?
もしくは、使わないのか?
ここを考えることが大切だと思います。
長年ハナヘナを扱っているカンザキなら、髪の状態に合わせて使い方を考えてヘナトリートメントをするかもしれません。
でもおそらく、質問をいただいた方の担当美容師さんはそれほどヘナを扱っていないとも思いますし
知人の方は髪の素人ですから
カンザキの答えは
ブリーチしている髪にヘナトリートメントはやめてください!
となるんですよ。
ヘナトリートメントは植物の力を借りてダメージした髪を補修しますが
あくまで
人が草(ヘナ)に合わせる
ここは変わらないんですよ。