ケミカルヘナと天然ヘナの違い　知っていますか？

天然ヘナとケミカルヘナの違い。白髪を短時間でキレイにしっかりと染めたい場合に、天然ヘナだと無理があります。そんな時にすすめられるのがケミカルヘナですけど、この２つの違い、知っていますか？

ケミカルヘナと天然ヘナの違いを知っていますか？

天然ヘナとケミカルヘナの違いって
一般の人にはわからないと思うんです。

実は美容師さんでもわかっていない人が多いです。

【ヘナ】って言葉で言ってしまうと

天然ヘナもケミカルヘナも同じみたいに思われますが

全く違うものです。

ですからあえてここでは
ヘナのことを【天然ヘナ】と呼んでいます。

天然ヘナ＝植物１００％だけで作られたヘナ

ケミカルヘナ＝植物１００％に化学薬品が混ざったヘナ

この２つの違いは
ほんの少しのように思いますが

大きな違いがあるんです。

ケミカルヘナに混ざっている化学薬品は酸化染料と言って

石油から作られる化学合成物質で
そのためにケミカル（化学）へナと呼ばれています。

含まれる量は
おそらく２％〜１％くらい。

それくらいのごく少量です。

そんな少量ですから
大した事ない！と思うかもしれませんが

植物１００％と

植物９９％と残り１％は化学薬品
の違いでは

全く別のモノになってしまいます。

１％未満でも化学薬品が混ざれば

それは立派なヘアカラーです。

天然ヘナのメリットを全否定しているモノ

それが【ケミカルヘナ】です。

ケミカルヘナのメリット＆デメリット

ケミカルヘナのメリットについて書きますと

・時間が早く染まる

・白髪がしっかりと染まる

・色味が選べる

・一応主成分はヘナだと言える

・２剤（過酸化水素）を使わない

まぁこれくらい

デメリットは

・ヘナではない

・色が染まったあと　色が抜けない

・髪が傷む

・頭皮にも刺激がある

・ジアミンかぶれが起こる可能性がある

こんな感じでしょうか

正直なところ

天然ヘナを選ばずにケミカルヘナを選ぶメリットを

僕は全く理解できません。

ケミカルヘナがダメだ！とは言いませんが

使い方や

使う理由をきちんと理解した美容師が施術してほしいです。

白髪を

早く　

キレイに　

しっかりと染める。

これがケミカルヘナのいいところなんですけど

これってもう

天然ヘナではないんですよ。

ケミカルヘナの成分で知っておくべき事

ケミカルヘナでは

過酸化水素（ヘアカラーの２剤）は使わずに

「お湯または水で溶くんですよ〜」
と言いますが

過酸化水素の代わりに

過酸化バリウムや過ほう酸塩が使われています。

過酸化水素よりも穏やかな酸化反応をするために
髪への傷みも確かに軽減されます。

過酸化水素の酸化反応で髪が傷むのは事実ですし
その反応が穏やかな他の酸化剤を使っている事は
確かに髪を傷める原因を少なくしています。

でも
酸化染料にはパラフェニレンジアミンが含まれます。

【パラフェニレンジアミン】とは
ヘアカラーによるかぶれの原因である
ジアミンの事です。

過酸化水素を使わないので
髪に対しての【傷み】は確かに少ないですが

酸化染料によるジアミンの
頭皮への【刺激】は無視できないものです。

最後に

天然へナには天然へナの

ケミカルヘナにはケミカルへナの

それぞれにメリットとデメリットがあります。

この２つの違いをよく理解して
使うことができるのならいいのですが

２つを同じものだと勘違いしてしまうと

髪にとっても

頭皮にとっても

いい結果は得られません。

自分が使うモノはよく知る。

これが１番大事なことですよ。