天然ヘナだと思ってケミカルヘナをずっとしていました

ヘナと言っても『天然１００％ヘナ』もあれば『ケミカルヘナ』もあります。メーカーも多く、商品のどれが何かはわからない状態。まして美容室で勧められたらもう一般の方にはわかりませんよね。

天然ヘナだと思ってずっとケミカルヘナで染めていました

東京出張サロンワークで来ていただいお客さまから
こんな話を聞きました。

その方は
ヘナ染め歴は長いのですが

つい最近まで

ケミカルヘナで染めていたんです。

しかも！

ご本人は天然ヘナだと思って染めていた

これはショックだったと思います。

美容室で毛染めをしていましたが

頭皮がピリピリと痛むようになり

ヘアカラーをやめてヘナで染めていたんです。

少し白髪が出ただけでも気になりますから
２週間ほどで目立つ所のリタッチを繰り返されていました。

ジアミンは入っていない！と
思ってヘナ染めを繰り返していたんですが

担当の美容師さんとの会話の中で

ヘアカラーのジアミンの話になり

「このヘナにもジアミンは入っています。」
と思わぬ告白をされ

「えっ！聞いてませんけど！」

「知らなかったですけど！」

となられたんです。

そこから天然ヘナをネットで探して

美容室を変え

僕のブログにもたどり着き

一度相談してみようとご来店いただきました。

これは・・・

圧倒的に美容師さんの責任です。

ヘナと言っても

本当に色んなヘナがあるんですよ。

そこを理解して

お客さまに合ったモノを提案するのがプロですからね。

なぜ美容室はケミカルヘナを扱うのか？

この理由は色々とあると思いますが

美容室がケミカルヘナを扱う最大の理由は

施術時間が早い！

僕はこれだと思います。

ケミカルヘナで染めた場合

染める時間は30分くらいだと思います。

30分あればしっかりと白髪が染まり
キレイな暗い色に染まります。

カットも合わせても２時間以内には終わるでしょう。

これは天然ヘナにはできない事なんです。

天然ヘナでしっかりと暗く染めようと思うと

『２回染め』と言う方法で施術します。

カットも合わすと
その時間はおよそ３時間。

ケミカルヘナの方が１時間も時間が早く　
白髪がしっかりと染まります。

美容室では１日１人で担当できる人数は決まっています。

１日８時間営業で

カットが１時間かかるなら８人。

カット＆カラーで２時間なら４人です。

天然ヘナの２回染めをしていたら３時間かかりますから２人
とあとはカットが２人。

１日のお客さまの入客数や単価が違って来ます。

つまり

１日の売り上げも変わってきます。

そんな訳で

ヘナの良いとこどりをした『ケミカルヘナ』が生まれたんだと思います。

ケミカルヘナのメリット

ケミカルヘナとは

ヘナをメインにして
染まりの部分はケミカルに頼っています。

確かにヘアカラーに比べれば刺激も少なく

一見すると天然ヘナと何も変わらないし

時間も早くしっかりと染まりますから
天然ヘナよりも良いように思います。

時間が早いと言う事は
お客さまの負担も少ないでしょう。

匂いもヘナの匂いですから
ヘナの事を何も知らない一般の人には区別はつきません。

＊実際に美容師さんに
天然ヘナだと言われてケミカルヘナで染めていたお客さまもいました。

自然のモノで染めている。

髪と頭皮に良いモノを使って染めている。

と思っている方お客さまには

大きな裏切り行為です。

僕が思うのは

髪を染めるモノは２つだけで

『ヘナ』か『ヘナ以外』

だと思っています。

＊まるでローランドの「俺か、俺以外か」みたいですねw

『ヘナか』『ヘナ以外か』という考え

まず『ケミカルヘナ』はヘアカラーです。

染まりの部分に化学染料を使っている時点で
ヘアカラーなんです。

ヘアマニキュアも

カラートリートメントも

オーガニックカラーも

ハーブカラーも

全て

化学染料を使ったヘアカラーです。

ジアミンが入っているか入っていないかの差があるくらいです。

ですから

髪を染めるモノとして

天然ヘナかそれ以外か

になるんです。

僕はよくお客さまに

「ケミカルヘナで染めるならヘアカラーで染めた方が良いですよ。」
と言います。

そして

ケミカルヘナを使う場合は

ジアミンが入っているなら「ジアミンが入っています。」と伝えますし

そもそも『ヘナ』って言葉は使いません。

ケミカルヘナは以前は扱っていましたから

その時は

「ヘアカラーにヘナが混ざったモノです。」と言ってました。

メインはヘアカラーですからね。

植物の力を借りて
人が合わせるのが天然ヘナ

化学染料の力を借りて
人に合わせるのがヘアカラー

この違いなんです。

最後に

『ヘナ染め』と言っても

本物の植物で染めているのか

化学染料を使っているのか

ここの違いがあります。

僕は別にケミカルヘナがダメだとは思いません。

お客さまのニーズに合っているのなら
それは正しいモノだと思っています。

１時間以内にしっかりと暗く染めて欲しいお客さまに
いくら天然ヘナをお勧めして施術できても
結果は出ませんからね。

ただ

本物のヘナをしたい人には

本物のヘナを提供して欲しい。

心からそう思うんです。

いかがでしょうか？