ハナヘナとカット大好き美容師カンザキです♪
髪で悩む大人の女性を美しくします!
天然100%ヘナのことを知りたい、
くせ毛の悩みはどうしようなど
ぜひご相談ください。
天然系化粧品で昔からある石けんシャンプー。自然派の方がよく使っています。そんな石けんシャンプーは同じ天然ヘナのハナヘナと相性はいいんでしょうか?
石けんシャンプーは体にやさしいのか?
ハナヘナで染めているお客さまの中には
石けんシャンプーを使っている方もいらっしゃいます。
肌や髪にやさしい自然な成分ということで愛用者も多いんですけど
石けんシャンプーって本当にやさしいのでしょうか?
『石けん』って自分でも作っている人いますよね。
材料さえ揃えば作れるみたいです。
石けんを作るのには
天然油脂(もしくは脂肪酸)を原料にして「ケン化法」または「中和法」という製法でつくれます。
天然油脂の原料に苛性ソーダ・苛性カリと反応させて
石けんができあがるらしいのですが・・・
この時に使う『苛性ソーダ(水酸化ナトリウム)』は
【劇物】です。
毒・劇物取扱法や薬事法で劇物と指定されているたいへん危険な薬品らしいです。
詳しく知りたい方はこちらのサイトをご覧ください。
そしてもう1つ『苛性カリ(水酸化カリウム)』
こちらも【劇物】に指定されています。
苛性ソーダも苛性カリもどちらも強アルカリ性です。
苛性ソーダの方がアルカリ度が高く
固形石鹸の作成に使われることが多く
苛性カリは液体せっけんの作成に使われることが多いです。
毒物・劇物になっていますから
購入する際には対面で印鑑、住所の確認できる身分証明書の提示が必要で18歳以下には販売されません。
とは言ってもドラグストアで買えちゃいます。
でも【劇物】なのは変わらないんです。
石けんシャンプーはアルカリ性で金属カスが残る
で
美容師の僕的にとても気になるのは
石けんシャンプーはアルカリ性ってところ。
髪もお肌も弱酸性で
石けんのアルカリはタンパク質変成作用があります。
ヒトの皮膚や髪は濡れるとマイナスに電離する。アニオン界面活性剤ではマイナスとマイナスとなり反発し合うため、皮膚や髪から汚れを引き剥がす。石けんもまたアニオン界面活性剤であり、界面活性効果が高いため、タンパク変性作用も強い。また、石けんはアルカリ性であるため、アルカリによるタンパク変性作用も懸念される。元々、ヒトの皮膚には皮脂膜によるアルカリ中和能が備わっているが、皮脂分泌が低下している皮膚はアルカリ中和能が正常に働かないため、使用には充分注意が必要である。
非接触皮膚科学 http://hisesshoku-derm.com/archives/2008/02/tanpaku_hensei.php
ナチュラル素材でできた石けんと言っても
アルカリに傾けばタンパク質変成作用によって髪は傷みやすくなるんです。
そしてもう1つ
洗ったあとの髪の残る
金属系の石けんカスです。
石けんシャンプーで髪を洗うと
ゴワゴワ、ギシギシしますよね?
あれです。
僕も石けんシャンプーで洗ったことありますが
ギシギシで髪が絡まって指が通らなくなりました・・・
石けんカスの正体は
水道水に含まれるカルシウムとマグネシウムに反応してできる白いカスです。
それを取るために専用のリンス(酸リンス)がセットなんです。
この石けんカスが残っている髪は
ハナヘナ染めとの相性は最悪なんです。
はっきり言って
染まりがとてもとても悪くなります。
ハナヘナ染めと石けんシャンプーは相性いいのか?
ここまで書けばわかってもらえると思いますが
ハナヘナ染めと石けんシャンプーの相性は
悪い!
とまでは言いません。
石けんシャンプーが悪い!というよりも
その後に
髪に残る石けんカスが悪い!んです
ハナヘナが染まることを邪魔しまくります。
最後に
石けんシャンプーだから
絶対に体にやさしいは間違い。
ハナヘナ染めをする方は
石けんシャンプーしたあとはきちんと専用リンスまでする。
それでも髪に石けんカスは残ることはありますから
ハナヘナの染まりが悪いかも?って思うのなら
一度、石けんシャンプーはやめてみる。
これです。
ナチュラル志向で体に良いもの、やさしいものを使っているつもりが
組み合わせによっては悪くもなるんです。