ハナヘナとカット大好き美容師カンザキです♪
髪で悩む大人の女性を美しくします!
天然100%ヘナのことを知りたい、
くせ毛の悩みはどうしようなど
ぜひご相談ください。
髪をすかれ過ぎたらブラシ(クシ)が毛先を通らない・・・引っかかる・・・こんな悩みの方も多いです。なぜ髪をすかれ過ぎたらブラシが通らなくなるのでしょう?
すきバサミってどう切れる?
みなさん普通に知ってると思う【すきバサミ】
美容師は『セニング』と呼びます。
このすきバサミ、刃の形が普通のハサミと違ってて凸凹になっています。
この凸凹がすきバサミの特徴。
凸となっている部分には刃が付いていてここで髪を切り
凹となっている部分には刃がなくて髪は切れないんです。
ですから
髪を持って1回すきバサミを閉じると切れる髪と切れない髪ができるわけ。
この切れる切れないで髪の長さは変えずに【量】だけを減らすことができるんです。
でっ!
この凸凹の刃の形状ですきバサミによって
どれくらいの髪が切れるかが決まっています。
1回の開閉で10〜20%切れるやつや
30〜40%切れるやつ
5%しか切れないやつなど様々です。
この切れ方(毛量の取れ方)は美容師さんの好みで、どれくらい切れるやつがいるかを選んで買っているんですよ。
確かに便利なんですけどね〜
簡単に髪の量が減りますから・・・
でも『髪の量が減る』ってことは
こういう問題も出てくるんです。
すきバサミで髪を切るとどうなるの?
すきバサミで髪を切ると
切られた髪はどうなっているのか?
みなさん知っていますか?
このブログに詳しく書いていますからぜひまだの人は読んでください。
このブログの中にも書いてある毛先の量が減っているってことは
それだけ毛先がまたできているってところ
ここが重要なんです!
この図の赤い線がすきバサミを使って切った部分ですね
この赤丸部分が
全て毛先になります
この新しくできた毛先が髪の引っかかりの原因になっているんです。
髪をすかれ過ぎたらブラシが通らない理由はこれ
髪をすかれ過ぎることで
新しく髪の中に毛先ができている。
これによってブラシが通らない
指が引っかかる原因になっているんです。
それは何故か?
それは新しくできた毛先もまた傷んでいくからです。
髪をヘアカラーで明るくしていたり
パーマをかけていたり
白髪染めをしていたり
髪の状態はみなさんそれぞれでしょう。
ハサミでカットしてある程度毛先が揃っているのなら
毛先に髪の重さも残り、乾燥も防げて
それほど広がったり、パサついたり、引っかかなかったりするでしょう。
でも髪が傷んでいる時にすきバサミで髪を梳くことで
髪の重さがなくなって毛先が乾燥しやすくなり、結果パサつくようになる。
すきバサミでカットして新しくできた毛先がだメージすることでキューティクルが開き、浮いて、そこから引っかかりやすくなるんです。
ですから元々毛先はダメージしやすい状態なのに
すき過ぎることでよりダメージが酷くなり、毛先が引っかかるようになるということなんです。
しかも毛先の引っかかりは後からきます。
髪を梳いてもしばらくは「髪が軽くていいわ〜」と思っていても
だんだん髪がまとまらない・・・
毛先がパサパサしている・・・
ブラシが通らない・・・
指が引っかかる・・・
なんてことになっていくんです。
すきバサミの髪のダメージは後からくるんですよ。
もし毛先はすいてなかったとしても
根元や中間をすいたら毛先の量が減るのですから
結局は毛先の量が軽くなり、乾燥しやすくなり、まとまりが悪くなって、引っかかり出すんです。
髪をすき過ぎるのは
「髪の量が減ってよかった〜」だけでなく
それなりのリスクが伴うってことを知ってください。
最後に
『髪をすかれ過ぎたら毛先にブラシが通らない理由』
わかってもらえましたか?
髪のすかれ過ぎは
カットしながら髪を傷めていることになるんですよ。
そのあたりをよく考えて
髪型を頼んでくださいね。