ヘアカラーの時にクルクルと回って温める加温機はなぜ使っていたのか？

2022年10月27日

神戸市垂水区にある美容室ARCHE（アルシュ）
ハナヘナとカット大好き美容師カンザキです♪
髪で悩む大人の女性を美しくします！
天然１００％ヘナのことを知りたい、
くせ毛の悩みはどうしようなど
ぜひご相談ください。

昔はよく美容室でヘアカラーで染める時に頭の上をクルクルと回る「加温機」を回された経験がある人も多いはず。クルクルと回って温めることでヘアカラーの染まりをよく！ってことですけど・・・　あれ意味ないですから。髪を傷めるだけですよって話。

美容室でヘアカラーの時にクルクルと回る加温機はなぜしてたの？

頭の上でクルクルと回り髪を温める「加温機」

こんなやつ。

今でもどこの美容室にも１台はあって見たことあるはず。

用途はさまざまで、確かに必要なモノなんですけれど、間違った使い方をしている場合もあるんです。

それは、ヘアカラーで染める時に頭の上でクルクルと回すこと。

「ヘアカラーの染まりをよくしますね〜」

とか言われてクルクルと回って温められますが

あれ、髪にとってよくないですから！

髪を傷めるだけですよ〜

では、なぜ当たり前のようにヘアカラーの時にクルクルと温める美容室があるのか？

それは美容師さんが勉強していないからですね〜

クルクルと回る加温機をヘアカラーでなぜ使うのか？

普通に考えたらわかりますが

ヘアカラーには最初から【アルカリ剤】が入っています。

この【アルカリ剤】が髪のキューティクルを膨潤して開き、ヘアカラーに染料が入りやすくするんです。

この作用でヘアカラーは髪に染まるんです。

そして、クルクルと回る加温機。

これも髪を温める（熱）ことで、キューティクルを膨潤して開けるために使っているんですよ。

加温することでキューティクルが開くからヘアカラーの成分が浸透しやすくなり、しっかりと染まる。

ってことで使っている美容室もあるんですね〜

あとは、【時短】

キューティクルを開いてしっかりと染まるので温めることで時間短縮になると思っている美容師さんもいるわけです。

でもね

これは

間違い！

ヘアカラーで染める時にクルクルと温められても、しっかりとヘアカラーは染まりません！

時間短縮も間違っています！

これだけは知っててほしいですね〜

クルクルと回る加温機をヘアカラーで使っちゃいけない理由

まずは温めるとことでヘアカラーはしっかりと染まるのか？

なんですけれど

染まりません！

その理由は２つです。

カンザキ

ヘアカラーで染めている髪を温めることで、キューティクルを開きヘアカラーの染料をしっかりと浸透させるという考え方ですが

それをすると確かにキューティクルは開き、染料は浸透しやすくなるでしょう。

でも！

ヘアカラーには最初に書いた通り【アルカリ剤】が入っています。

この【アルカリ剤】が、クルクルと回る加温機の熱と反応してしまいます。

アルカリの暴走です。

こうなるとアルカリは急激に過剰に反応してしまいます。

この時に髪にはすごくダメージを与え、必要以上に髪のタンパク質を溶かしてしまいます。

これだけでダメージ毛の出来上がりです。

あと、アルカリの刺激が激増しますから頭皮が痛みます。

そして

その開いたキューティクルはどうやって閉じるんですか？

もしかして、キューティクルは自然に閉じると思っていませんか？

開きっぱなしでいいんですか？

キューティクルが開きっぱなしだと、せっかく染まったヘアカラーの色素は早く抜け出てしまうと思いませんか？

カンザキ

加温機を使ったヘアカラーの時短についてですが

ヘアカラーには適正時間があります。

染料の種類によって染まるのにかかる時間が違うんですよ。

アッシュ系とピンク系では発色して染まるのにかかる時間が違います。

このように染料の色味によって時間が違う。

それを温めることで【時短】をしてしまえば、染まりが浅く薄くなってしまい

結局退色が早くなってしまうんです。

ヘアカラーは決まった時間を自然放置することが大事です。