ハナヘナとカット大好き美容師カンザキです♪
髪で悩む大人の女性を美しくします!
天然100%ヘナのことを知りたい、
くせ毛の悩みはどうしようなど
ぜひご相談ください。
くせ毛を伸ばすために縮毛矯正をした後って髪は傷んでいます。縮毛矯正は必ず髪を傷めるんですよ。傷まない縮毛矯正なんて書いている美容室は嘘を言っているんです。
くせ毛を縮毛矯正すると髪は傷みます
くせ毛の収まりをよくするためにする【縮毛矯正】
縮毛矯正するとくせ毛は真っ直ぐになり、くせがなくなり、サラサラ&ツヤツヤの髪になりますよね。
一見すると髪のダメージがなくなったようにも見えます。
がっ!
髪の見た目はキレイになっていますが、髪の中身はかなり傷んでいます。
縮毛矯正をするってことは、髪の構造を変えているんです。
縮毛矯正の薬剤は、髪の中の結合を一度切ってもう一度再結合をしています。
例えて言ったら「手術でお腹を切ってまた再縫合してふさいでいるようなものです」
お腹(皮膚)は生きている細胞で、細胞分を繰り返しますから一度切ってもきちんと処理してふさげば治ります。
でも
髪の毛は『死滅細胞』
毛根の毛母細胞で作られた髪の毛は、生えてきた時点で死んでいます。
ですから切っても痛くありません。
もちろん自己再生もしませんし、細胞分裂をすることもない・・・
髪は根元で作られ、ひたすら押し出して伸ばしているんです。
だから、毛根の毛母細胞が死んだら髪は伸びません。
(髪は切っても伸びます)
そんな髪ですから、一度傷んでしまうともうずっと傷んだままなんです。
特に縮毛矯正をすると髪の中のタンパク質は溶け出して空洞ができ、閉じていたキューティクルは開いてしまいます。
この状態が髪の傷んでいる状態。
髪のダメージは空洞化が原因って記事を過去に書きましたが、一度できた髪の中の空洞は埋まることがありません。
タンパク質がなくなって空洞ができることで
髪の水分量が低下し
乾燥してパサつき
キューティクルは開いて艶がなくなり
枝毛になり
髪のタンパク質がなくなることで油分も減り柔らかさも失われ
髪が硬くなったり
一番ひどい状態だと切れてしまいます
見た目ではわからないことが髪の中で起こっています。
これが縮毛矯正をした後の髪の状態で、こんな髪の症状は数日〜数ヶ月経ってからあらわれてきます。
なぜ数日〜数ヶ月後に症状が現れるのかというと
それには『コーティング』が関係しています。
髪の傷みは皮膜でごまかされている
「皮膜=コーティング」
これがシステムトリートメントの正体です。
トリートメントとは髪に油分の膜を張ることで、髪に油分の皮膜をつけることで見た目と手触りをよくしている技術なんです。
トリートメントをしなくても縮毛矯正の薬剤自体にコーティング成分は含まれています。
1剤は最初につける薬剤で、髪の結合を切るために使います。
くせ毛の強さの合わせて1剤の強さも調節します。
2剤は髪の結合を引っ付ける(再結合)するために使います。
この1剤&2剤にそれぞれにコーティング成分が入っており、1剤と2剤を使うことでより強固なコーティングができるように各メーカーは開発しています。
ですから、1剤&2剤は同じメーカーの薬剤を使うことが常識です。
髪が傷んだと感じるのは、このコーティングが数日〜数ヶ月かけて剥がれてくるためで、少しづつコーティング成分が剥がれていくことで、髪の質感が縮毛矯正をしたてよりも少しづつ悪くなっていくんです。
この状態にコーティングが剥がれることで本当の髪の傷みが現れてくるので、手触りはさらに悪くなっていきます。
髪の傷みは実感した時よりも実はもっと前に起こっているんです。
最後に
縮毛矯正をすると髪は100%傷みます。
傷まない縮毛矯正なんてありません。
「傷まない縮毛矯正はない」ということをわかっていて
どうやって「より髪の傷みを少なくしながら、縮毛矯正をするのか?」を考えるのが美容師の仕事だと僕は思います。
縮毛矯正をした後のくせ毛はおさまりがよく、扱いやすく、お手入れもしやすいです。
でも髪のダメージ(傷み)はどうしても出てきます。
その傷みを少しでも少なくするためにできること(薬剤の選択、薬剤パワーの調節、全ての工程の見直し、技術の向上、時間管理など)を常に考えながらこれからも仕事をしていき
一人でも多くのくせ毛で悩んでいる人が髪の悩みが解消されて
笑顔になれるようにしていきたいと思います。