ハナヘナとカット大好き美容師カンザキです♪
髪で悩む大人の女性を美しくします!
天然100%ヘナのことを知りたい、
くせ毛の悩みはどうしようなど
ぜひご相談ください。
ハナヘナにはナチュラル(ヘナ)だけではなく、「ハーバルブラウン」という商品もあります。「ブラウン」と書いてあるから白髪がブラウンに染まると思っている方もいますが・・・ そこは天然100%の植物ですから・・・ 思ったように染まらないって方に書いてみます。
ハナヘナの「ハーバルブラウン」の内容成分
ハナヘナのブラウンには「ハーバルブラウン」と「マホガニーブラウン」の2種類があります。
どちらも天然100%ヘナです。
ハーバルとマホガニーの違いは、内容成分の配合量の違いなんです。
ハーバルブラウンは、インディゴ:ヘナ==6:4
マホガニーブラウンは、インディゴ:ヘナ=8:2
になっています。
インディゴの量で染まる濃さ(暗さ)が変わります。
インディゴが多いほど濃く(暗く)染まるわけです。
わかりやすく言うと
ハーバルブラウンが「茶色」だとしたら
マホガニーブラウンは「こげ茶色」って感じで濃い(暗い)んです。
ハナヘナのハーバルブラウンの内容成分を見ると
「ナンバンアイ葉」と「ヘンナ」が書いてあるのがわかります。
これは一番最初に書いてある方が量が多いんですよ。
これはどんなモノでも同じです。
例えば、シャンプーなどは一番最初に「水」が書いてあります。
それは「水」が全体の量の中で一番多いからです。
そりゃそうですよね〜
水よりも内容成分の方が多かったら、ドロドロになって髪を洗えないかもしれませんw
話がそれました。
ハーバルブラウンでは、ナンバンアイ葉が一番多くて、次にヘンナなんです。
ところで
先ほどから「インディゴ」「インディゴ」って言葉が出ていますが、
「どこにも「インディゴ」なんて書いてないよ!」って思いませんか?
そうなんです。
「インディゴ」は書いていません。
「インディゴ」とは、ナンバンアイ葉のことなんです。
ヘンナは、「ヘナ」のことです。
つまりハーバルブラウンは
ナンバンアイ葉:ヘンナ=6:4
⇩⇩⇩
インディゴ:ヘナ=6:4
ってことなんです。
この商品の総量は100gですから
ハーバルブラウンは、インディゴ:ヘナ=6:4でしたから
インディゴが60g
ヘナが40g
ってことですね。
ナンバンアイ葉とは「インディゴ」のことなんです!
ここまではわかっていただけましたか?
ハナヘナのハーバルブラウンが染まらないのですは何故ですか?
ここからが本題。
「ハーバルブラウンだとうまく染まらない」
「思ったように染まない」
なんて相談をよくされます。
みなさんは、このヘナの「ブラウン」って言葉にだまされています。
ハッキリ言って、天然100%ヘナですからそもそも「ブラウン」なんて色味はありません!
言ってしまった!
クレームは受け付けません。
先ほども書いたハーバルブラウンの「ブラウン」になるための色素は「インディゴ」なんですよ。
インディゴって「ナンバン藍」なんです。
「藍」って聞いてピンときませんか?
そうです。
デニムなどを染めている藍染めなんです。
デニムって、「インディゴブルー」って呼ばれるくらい「青い」ですよね?
藍染めのモノはそのほとんどが「青い」色をしていると思います。
つまり、インディゴで染めると言うことはブルーに染まると言うことなんです。
頭の中が「???」になっていませんか?
インディゴはブルーに染まるのに、なんでインディゴを使っているハーバルブラウンは「ブラウン」って書いているの?ってなっていません?
ここがインディゴの面白いところ。
ヘナのインディゴとはこういうもの
ヘナのインディゴは、元々ヘナのオレンジを消すためのモノなんです。
白髪がオレンジに染まり過ぎるのが気になる人のためにインディゴが出てきたんです。
それはなぜか?
美容師なら誰でも知っているはずの「色相環」
これを思い出すとわかります。
一般の人はあまり見たことないと思います。
「色相環」とはこれね。
色相環とは
色相の総体を順序立てて円環にして並べたものを色相環(しきそうかん、英: color circle[1])と言う。色相環上では、補色を反対の位置に設ける。連続的な色相環[2]中のある1色を指すために、色を円の角度として表現したり、有限個の色の集合を定義したうえでそれを選ぶことで表現したりされる。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%89%B2%E7%9B%B8
で、ヘナ染めに関係するのが「補色の関係」
わかりやすく言うと
各色の反対の位置にある色を「補色」といいます。
ヘアカラーでは「補色」の関係にある色で今ある色味を打ち消す効果があるんです。
打ち消すことで無彩色である「ニュートラルブラウン」になると言われています。
ヘアカラーで染めると髪色にオレンジが出る人多いですよね。
「オレンジがイヤだ〜」ってことでお客さまでは、アッシュ系のヘアカラーを好む場合が多いです。
アッシュ系カラーって「青色の色素」が入っています。
アッシュが寒色系と言われているのはそのためです。
アッシュ系カラーで染めることで、オレンジ味を打ち消して透明感のある外国人風な赤み(オレンジ味)のないニュートラルなブラウンに染めることができるんです。
これはヘナも同じなんですよ。
ヘナで染めると白髪はオレンジに染まります。
この「オレンジがイヤだ〜」ってことで、インディゴのブルーを使って染めると
補色の関係でヘナの「オレンジ」はインディゴの「ブルー」で打ち消されて「ブラウン」に染まるって感じなんです。
植物で染めながらもちゃんと考えて染めているんですよ〜
ですから、インディゴが多く配合されているハーバルブラウンは
ヘナのオレンジ味を打ち消して「ブラウン」になるよって意味で「ハーバルブラウン」と名前がついているんです。
*名前の由来は聞いてませんからこれはカンザキの想像です。違うかな?
ヘナで染めた髪をブラウンにするためにあるのが「ハーバルブラウン」なので
ある意味
白髪をブラウンにしたいなら、ヘナとセットで使うのが正しい使い方かもしれませんね。
でもね、もちろんハーバルブラウンだけでも白髪は染まりますよ。
ヘナほどオレンジにならずに染めることができます。
ただし、染まりは薄かったりします。
*髪質によって染まりは変わります。
最後に
白髪染めの考え方には個人差もありますし
ヘナで染める場合には、染める頻度や髪質、白髪の量によっても染まり方が変わります。
ただハーバルブラウンだけで染めると
白髪がしっかりとブラウンに染まるってイメージで染めたのに、「なんか違う」と思うかもしれませんね。
インディゴが混ざっているヘナの扱い方はちゃんとヘナのことを知っている美容師に一度聞いて、それから使った方がいいですよ。
メリット、デメリットもありますから、そこをちゃんと聞いて使い方を知ってほしいですね。