ハナヘナとカット大好き美容師カンザキです♪
髪で悩む大人の女性を美しくします!
天然100%ヘナのことを知りたい、
くせ毛の悩みはどうしようなど
ぜひご相談ください。
先日、お客さまからの口コミをいただきました。その中で書いていた言葉。それが「髪を軽くする=髪をすくこと」だと思ってたって言葉。これは書かねば!と思いました。
「髪を軽くする=髪をすく」ことではない!
「髪をすいてください」
「髪が伸びて重くなったので、軽くしてください」
美容室ではよく聞く言葉です。
僕もよくこのオーダーをされます。
でも、僕は「髪を軽くしてください」と言われて、「髪をすく」ことはありません。
そんなオーダーを言われた時は
髪をカットします。
当たり前ですよね。
カットが髪の量を一番減らすことができる技術です。
先日、こんな口コミを書いてくれたご新規さまがいました。
「軽くする=すく」 という固定概念を覆され、髪の毛に対する新常識を、確かな理屈と出来映えにより納得させられました。これからの私の髪との良い関わり方を導いてくださり感謝をしております。
とても丁寧な内容で、嬉しいクチコミです♪
こちらこそありがとうございます!
このご新規さまも書かれている
「軽くする=すく」 という固定概念
これが多いと思います。
「すいてもらうしか髪を軽くする方法はない」と思っている一般の人が多いですよね。
そんなことはないんですよ。
「髪をすく」ことで起きることを知ってください
「髪をすく」っていうのは、髪の毛量調節のための技術の1つです。
美容のカット技術にはいろいろな種類があります。
1つの髪型を作るのに、色んな切り方(技法)を用いてヘアスタイルを作ります。
「髪をすく」のはそのうちの1つです。
髪をすくのに使うシザー(ハサミ)は『セニング』を使います。
セニングは毛量を減らすためのシザーです。
セニングの刃はギザギザになっていて
このギザギザで切れる部分と切れない部分に分かれています。
毛量を減らす専用のシザーですから、当然髪の量は必ず減ります。
ただ、減り方に特徴があります。
その特徴をよく知って使わないと失敗します。
詳しく知りたい方はこちらのブログを読んでください。
そんなセニングですが、今のお高いセニングはかなりすごくてカットラインは全く出ないです。
カットラインとは、ハサミで切った切り口のこと。
最近のセニングは、ブツ切りのようなカットラインが出ずに、自然で柔らかい切り口になるようになっているんです。
切り口が自然になじむようになっているんですよ。
昔のセニングはカットラインがそのまま出て、そのカットラインをぼかすのが大変でした。
とても優秀な『セニング』ですから
美容師によっては全く気にせずに
バンバン髪をすいていきます。
カット後、下にはドッサリと髪が落ちている状態です。
セニング後は髪の量も減って軽くなり、指通りが良くなります。
馴染みもよくカットラインも出ないので、「いい感じに髪の量が減った」とお客さまは思ってしまいます。
がっ!
問題があります。
減ったのは「髪の量」だけです。
セニングを使って髪の量を減らすということは
根元にたくさんの短い髪を作り、毛先の量を減らすということです。
毛先の量が減ると、毛先の重さがなくなります。
毛先の重さがなくなるということは
毛先がペラペラになるんです。
そうなると髪は重さを失い
乾燥しやすくなり
パサついて
広がり
まとまらない髪になってしまうんです。
束間もなくなるので動きも出なくなります。
そして、内側にはたくさんの短い髪もできます。
この短い髪が中途半端に伸びてきた時にヘアスタイルの邪魔をするんです。
髪をすいたらまとまらなくなった
髪の量を減らすことで軽くしたはずなのに
髪をすいたら、かえって髪が広がった
こんなことが起きたりします。
この髪が広がる状態は
カット後しばらく経ったら起こります。
なんか髪がまとまらないな〜
もう髪の量が増えたな〜と感じるんです。
これは、ただ髪の量を減らしたからです。
ちゃんとカットをしていないから起こるんです。
「髪をすく」ことで毛先の軽い広がりやすい髪を作っていますから、まとまりが悪くなるのは当たり前なんですよ。
髪をすき過ぎることで、ヘアスタイルの持ちが悪くなるんです。
最後に
「軽くする=すく」 という固定概念
これは捨てましょう。
髪をすかなくても、髪を軽くする方法はあります。
特にちょっとくせ毛がある方
ショートヘアにしている方は大事です。
*くせ毛の人は髪をすかないでください。
髪をすくことで髪に重さがなくなり、くせ毛はより出やすい状態になります。
今まで髪の重さで収まっていた髪がうねったり、広がりやすくなったりするんです。
そしてショートヘアの方
ショートヘアにポイントで髪をすくこともあるとは思いますが
ショートヘアは毛先の動きが大切です。
毛先の動き、束間は髪をすくだけでは作れません。
髪をすいて、後はスタイリング剤(ワックスなど)で束間を作るのは間違っています。
ちゃんと髪が動くようにカットして、スタイリング剤はあくまでその補助で使うんです。
「髪を絶対にすくな!」とは言いませんが
髪をすかれると、髪が伸びた時に後々問題も起こる場合があることを知ってくださいね。