ハナヘナとカット大好き美容師カンザキです♪
髪で悩む大人の女性を美しくします!
天然100%ヘナのことを知りたい、
くせ毛の悩みはどうしようなど
ぜひご相談ください。
髪を梳かれ過ぎて困ってしまったお客さま。毛先はスカスカのペラペラ。くせもあり、重さがなくなった髪は広がる・膨らむんです。そんな時にはどうするのか?
梳かれ過ぎた髪をどうするか?
昨日の続きです。
まだ読んでいない方は先にこちらを
毛先がペラペラのスカスカになるまで
梳かれてしまったご新規さま。
「梳かないでください!」とお願いしていたにも関わらずです。
しかも!
いつも同じ担当の美容師。
本当に
もう少し真剣に髪の悩みを聞いて欲しかったです。
髪がどうにもならないからと
僕のところまでご相談に来ていただいたのですから
できる限りのことはしたい。
でも予想以上の梳かれ方・・・
僕が考えて
お客さまに伝えたのは
今回はカットをしないという事。
わざわざ来ていただいのですが
「カットはしない方がいい」
と伝えたんです。
梳かれ過ぎた髪をカットしない理由
本来なら
梳かれてペラペラになった毛先はカットをするべきです。
少しでも毛先をカットして
重さを作り
まとまりをよくする。
これがセオリーなんですが
今回はそれもできないと伝えました。
その理由はこんな感じです。
今の時期も関係する
今は梅雨です。
くせ毛の人が1年で一番イヤな季節。
雨が降り
湿度が高く
髪が広がりやすい季節。
くせ毛の人にとって少しでも髪に重さが必要な季節なんです。
重さ=長さ
ですから
今、カットをしてしまうと
髪に重さがよりなくなり
より広がりやすくなる事が気になるからです。
いつものお手入れのやり方
いつも1つにまとめることも多い方ですから
長さは必要です。
梅雨で髪が広がりやすいこの時期は
いつもよりも
1つにまとまることも多くなると思います。
そんな時にまとめにくくなってしまうと
毛先に重さはできたとしても
髪をおろすことは、まだまだ難しく
髪が広がることに変わりはなく
意味がないことになってしまうからです。
これだけ梳かれれば切る長さは極端に短くなる
毛先が薄す過ぎて
正直言って
この毛先の軽さを修正しようと思うと
ショートヘアにするしかありません。
でもそれは
現実的ではない。
短いところからやっと伸びた髪なのに
梳かれ過ぎたことで
また短くなるなんて
それはしたくないんです。
では
梳かれ過ぎた髪を今回はどうしたのか?
梳かれ過ぎた髪の仕上がりはこちら
今回、お客さまはハナヘナをご希望もされていたので
ハナヘナでしっかりと毛先まで染めさせていただきました。
元々、ご自分でもヘナ染めをされているので
ハナヘナに興味があったんです。
ハナヘナで白髪を染めて
くせ毛の収まりを良くしつつ
DO-S&炭酸泉で素髪になってもらいました。
そうして
ブローしたのは前髪だけの仕上がりはこちら。
バックもサイドも髪の乾かし方を知ってもらい
仕上げは毛先をナチュラルバームで保湿です。
乾燥しやすいくせ毛の毛先に油分を足すのが目的。
乾かし方を変えれば
髪のまとまりも良くなります。
今回の仕上げは
ハンドブローだけです。
しばらくは
この状態でごまかしながら
髪を伸ばしてもらい
梅雨が終わって
湿度がなくなれば
もう少し毛先は切っても広がりにくくなっているので、扱いやすいと思います。
最後に
くせ毛は乾いてしまった後では
もうどうにもなりません。
髪が濡れている間の
髪を乾かす時
その時が一番大事なんです。
乾かし方を意識してもらうだけで
ひと手間かけてもらうだけで
髪の収まりは変わりますよ。
『髪を梳かれ過ぎ』た後は
本当に難しいです。
美容師によって髪の量に対する考え方は違いますし
カットもやり方も
髪の梳き方も違います。
お客さま1人1人にあったやり方があると思いますから
僕はできるだけ同じ担当者に髪を触ってもらい
髪のくせを知ってもらうことが大事だと思っているんです。
そうすれば
【髪を梳かれ過ぎる】という失敗は減ると思っていますから。
でも
そうでない場合もある
と今回のお客さまの話から教えていただきました。
改めて
『髪を任される美容師の責任の大きさ』
を感じています。
ただ
美容師なら
誰もが
少しでもお客さまに喜んでもらいたい
笑顔にしたい
そう思っているのは
事実だと思いたいんですけどね。